3年ほど前に父親が前立腺がんであるとの宣告を受けました。50歳代後半に長年の勤めを終え、それ以降は自分の好きなことを毎日して父は暮らしていました。
とにかく体が丈夫で、毎日100キロメートル以上離れた所に車ででかけ、釣りをしたり温泉に入ったりとしていたので、周りのものとしてもまさかがんの宣告を受けるとは思いもよりませんでした。
そんな健康そのものの父親が、ある日車の乗り降りの際に左足があがらなくなり、自分でもこれはおかしいぞということで病院にかかったところ癌が見つかりました。以来通院して注射、点滴、投薬などの治療を受けています。
癌が発見された後、家族は今後の父親の治療方法ということで、その説明を受けました。その時、驚いたのは薬の値段の高さでした。月に数万円はかかるというのです。今の時代、自分の命を守るのもお金次第なんだとつくづく感じさせられました。
健康体の我々にとっては癌はそれほど意識の中にありません。ところが、ある日突然、父親のように癌の宣告を受けた場合に、なんの準備もしていなかったらまず経済的におかしくなってしまうでしょう。健康なうちから万が一に備えての準備は必要だと思います。
また、通院にあたっては同居している母親が付き添って行けばいいのですが、母親も高齢になって自分の体の自由がききません。そうなると我々子どもの出番になります。ところが我々にも仕事があり、父親の付き添いをする時間をつくることさえ容易ではありません。家族が万が一がんになった場合、どのようにケアしたらよいかも考える必要があると思います。
そしてなんといっても癌の宣告を受けた本人の精神状態が不安です。死と隣り合わせの日々は、察するに余りあります。そんな時、「がん治療と向き合う人の情報サイト」などを通じて、同じような境遇にいる人たちが意見の交換をしたり、慰め合ったりできたらどれほど気が楽になるでしょう。そんな場が多くできることを願っています。